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2007年10月 6日 (土)

『大江戸生活体験事情』

Book1 『大江戸生活体験事情』  田中優子・石川英輔 共著

江戸時代の生活や時代考証を扱った本は数多くあるが、本書は江戸時代の生活を実際に体験してみるという面白い企画。エネルギに関する話が多いのは、そもそもが電力会社のPR誌の連載であったという事情も関連している。

そういった事情を考慮しても、江戸の生活とは、自然のリズムにうまく合わせつつ、便利な生活をするために編み出された智恵を体験することでもある。これは莫大なエネルギーを使用して環境そのものをつくりかえる現代への批判でもある。作家の石川英輔が理屈っぽく、学者の田中裕子が詩情的に表現しているのがとても面白い。

内容

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知識はエネルギー       石川英輔・田中優子

時刻がうみだすエネルギー  石川英輔

天体の動きで生きる快適さ  田中優子

昔のこよみによる生活      石川英輔

旧暦を楽しく使う方        田中優子

火打ち石で火を付ける      石川英輔

火打ち石の体験          田中優子

行灯の暮らし            石川英輔

行灯でものを見ると         田中優子

書くこととその道具         田中優子

文字を面白がる           田中優子

着物での暮らし           田中優子

着物と洋服のエネルギー   石川英輔

木製品を使う             石川英輔

下駄を履く               田中優子

いろいろな木製品を使う     田中優子

親孝行とエネルギー      石川英輔

終章                    石川英輔・田中優子

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2007年9月29日 (土)

坂上田村麻呂

「坂上田村麻呂」 高橋崇 吉川弘文館 昭和63年

 

東北地方を小旅行する予定があり、その際毘沙門天参りするつもりだ。

そこで、大和朝廷の蝦夷征伐の英雄、坂上田村麻呂に関する本を読んでみた。

本の前半は田村麻呂の祖父や父の話が続き、その後は田村麻呂が登場する前の蝦夷征伐の難航ぶりが描かれる。

やけに前置きが長い。

そして、いよいよ真打田村麻呂の登場と思いきや・・・・・

実は田村麻呂が活躍した時代は「続日本紀」と「日本後紀」の端境期に当たり、正史の記述が脱落しているらしいのだ。

すなわち、坂上田村麻呂がどのように戦い、どのような戦果をあげたのか、詳しいことは私たちには分からない。残念。

しかし、蝦夷討伐の軌跡を読んでいると、これは征伐や平定ではなく、戦争なのだということが良く分かる。

蝦夷の方からみれば自分たちよりはるかに大きな国からの侵略戦争なわけだ。

東北地方には、達谷窟(西光寺)のように田村麻呂が建立したとされる寺社がたくさんある。

これらの多くは後世に坂上田村麻呂の伝説として広まったものがほとんどであり、観音堂は清水寺進行と、毘沙門堂は鞍馬寺信仰と関連があるらしい。田村麻呂が毘沙門天(多聞天)の化身であるという言い伝えがあるのだ。

ところで「蝦夷」という字は、「えみし」「えみす」「えびす」と読むのが本当であるらしく、「毛人」という字もあてる。

「えぞ」という呼称は平安末期以降に登場する言葉で、この呼び名を「蝦夷」という漢字に当てはめることが慣例化したようだ。

それでは、「蝦夷」と「えぞ」は同じ民族なのか?そもそも「蝦夷」はアイヌ民族なのか大和民族なのか?

この結論はこの本が出版された時点でははっきりとはしていないらしい。今でもそうなのだろうか。

2006年10月27日 (金)

『無縁・公界・楽―日本中世の自由と平和』 網野善彦 平凡社

Muenkugairaku 歴史学者網野善彦の高名な著作である。この本では、一般的には権力に一方的に抑圧された存在と考えられていた中世の民衆社会において、芸能技能集団である漂泊民、遊行僧や禅僧などの仏教・寺社勢力を媒介として「自由」な空間を形づくっていたことが論証される。それが、「無縁 むえん」「公界 くがい」「楽 らく」である。

この説には批判もあるらしいのであるが、刺激的な本であることは変わりがない。「中世」という言葉から受ける印象を一新する書物である。

例えば宮崎駿の名作アニメーション映画「もののけ姫」の舞台である「たたら場」は、典型的な「公界」として描かれる。製鉄業という技能集団、武士勢力からの独立、皇室とのつながり、女性の高い地位等々。特に、首長である「エボシ」が秘密裏に癩病(ハンセン氏病)の保養施設を作り、彼らに最新型の銃の製造をさせているのが象徴的である。差別された人々と最先端技術との結合は「公界」でしかありえない。

おそらく宮崎駿は網野善彦の熱心な読者なのだろう。映画「もののけ姫」はその細部にも宮崎の演出の冴えが響き渡る作品だが、こういう部分も映画に奥行きを与えているのだ。

2006年8月 2日 (水)

「詳説日本史史料集」 山川出版社

Nihonsshi_siryousyu歴史検定にしても、大学受験にしても歴史的資料に当たってみることはとても有利になる。試験問題中に資料が引用されることも多い。歴史検定を主催している山川出版社のこの本は大学受験用の類書の中で掲載資料数が一番多い。 380頁超で値段は670円である。恐るべし受験参考書。

2006年8月 1日 (火)

「日本史B用語集」山川出版社

Nihonsib_2 受験参考書は究極の実用書だと常々思っている。
歴史用語辞典の類はたくさん出版されているが、自分が持っているのは山川の受験用のもの。
この用語辞典の特徴は時代順の配列になってること。
安価でわかりやすい用語集だ。

2006年7月30日 (日)

「詳説 日本史研究」

Nihonsikenkyuu 歴史検定の試験勉強には、高校の歴史教科書が推奨されているが、私は注文する時期を逸してしまった。
そこで、山川出版社の「詳説 日本史研究」を購入。値段は教科書の三倍だが、多色刷りの図版も多く納得のいく本である。

歴史能力検定

歴史専門出版社の山川出版社と資格試験学校大手のLECが主催している試験に「歴史能力検定」がある。このところの検定試験ブームと日本文化見直しの流れの中で、着実に受験者を増やしている検定の一つである。京都検定の学習ではどうしても歴史を事が必要であり、それなら歴史検定も受験してしまおうかと思っている。しかし、今年の冬の検定試験はともに12月10日。同じ日なのである。来年もそうなのだろうか?

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